こびーのデータ格闘伝

データをどう見せるか?を日々考えて英国で働いています

BIツール TableauかPower BIか② ~操作性~

 

BIツール TableauかPower BIか① - こびーのデータ格闘伝から続きます。

 

さて、肝心の使い勝手というところですが、先に断っておくと、私は会社で使っている関係で、Tableauをメインに使ってるので、Tableauの方が使い慣れている、ということをご了承ください。

 

その上でですが、レポートを作る際の操作性・直観性は、Tableauの方が有利かと思います。

Tableauの感心するところは、マウス操作で色々直観的に操作できるところです。下のマークのところの、メニューが秀逸です。左側にある要素をExcelのピボットテーブルの感覚で行や列、フィルタに持ってきたり、さらに色やサイズのところにも持ってこれます。これをすべてマウス操作で直観的にできるので、とっつきやすいです。

Tableauの共同創業者の一人が、ピクサー設立にかかわったことからわかるように、データを美しく見える化する、そんな美学が垣間見えます。

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対してPower BIは、こんな外観です。

Microsoft Office製品だけあって、Excelなんかとメニューの構造は似ています。

そして、Tableauのマークのところに当たるのがこの赤いところですね。ここに右側の要素からドラッグ&ドロップ等で編集する操作性は似たものがあります。

ただ、Power BIの方がごちゃごちゃした印象はありませんか?

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ここ、大事なのでもう少し拡大して話します。

どんなビューにするか、という選択のところに設計思想が現れています。

Tableauのマークの種類は13種類、それに対してPower BIは37種類表示されています。(「表示」というのも、一番下の「…」から、いろんなテンプレがダウンロードできます。)

Tableauの方が少ない!印象がありますが、例えば、Tableauでの「Bar(棒グラフ)」に対して、Power BIのメニューの上列6個が同じことに対応しています。

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どうやって、棒グラフ一つで6種類表現するの?というと、Tableauのこの行列・マークに何を入れるかで違うグラフが表現できるんです。このあたりの直観・操作性は小さな違いなようで、大きな違いです。

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Power BIは、いろんなテンプレを追加できる、という利点もありますが、Tableauは逆に使えるグラフを厳選しています。

「最も美しく機能的なグラフは棒グラフだから、それだけ使っておけばいいんだ!」

と言わんばかりの自信です。

ある意味、拡張性の少ないiPhoneとユーザーで何でも拡張できるAndroidのような違いを感じます。

 

個人の好みはあるかと思いますが、操作性・直観性、そして設計思想の美しさという点ではTableauに軍配が上がります。

 

②で完結させようと思ったのですが、意外と長くなってしまったので、③へと続きます。