BIツール TableauかPower BIか① ~外部評価~
世の中にBIツールと言葉が広がってからだいぶ時間が経ちました。
私自身も会社でTableauを5年以上使っています。
まずは、BIツールとは何ぞやというところから振り返りましょう。
Wikipediaによると、「ビジネスインテリジェンスを行うアプリケーションソフトウェア(ツール)を指す。」とのことです。
そのままやんけ。
BIというのがBusiness Intelligenceを指すので、当たり前のことしか述べていません。
では、その「ビジネスインテリジェンス」とは?というと、
またWkipediaによると、
「ビジネスインテリジェンスとは、企業内の各種システムや各部門に散在する巨大な規模のデータを収集し、データウェアハウスやデータマートなどに保管し、データアナリストが様々な切り口で分析してビジュアル化された報告資料を作成し、それをもとに経営者が意思決定を行うことである。」
とのことです。
つまるところ、「データを見える化するツール」ということですね。
実はExcelもBIツールです。広義でも何でもなく。
データをわかりやすい表に成形したり、グラフにしたり。
何だ、太古(とは言い過ぎですが)からやってきたことにすぎません。
ただ、BIツールという言葉を使うときには、もっとビッグデータを扱ったり、もっと「見える化」に特化していたりします。
代表的なものに、Tableau社のTableauとMicrosoft社のPower BIがありますね。
さて、私自身もTableauを会社で使っておきながら、どちらがいいんだろうというのを考えてみました。
まずは参考になるのが、Gartner社が毎年出している、Magic Quadrant(マジッククアドラント)というものです。市場に出ているソフトウェアのどれが優れているのか、参考になる資料です。
最新の2021年の資料がこちら。
縦軸に「実行能力の高さ」を、横軸に「ビジョンの具体性」を示していて、4つの箱に分けて、それぞれを格付けしています。
一番いいのは、右上の象限で、「リーダー」と呼ばれています。そこに、Microsoft(Power BIのことですね)とTableauがあります。
どちらも優れたソフトウェアと位置づけされていますが、Gartnerとしては、Power BIの方が実行能力、ビジョンともに上、という明確な位置付けをしています。
Tableau社もMicrosoft社もこれが発表されると、〇年連続リーダーに選ばれました!と大々的に発表しています。ただ、発表ページを見るとわかるように、Tableau社の方は、肝心な上の図を載せていません。。ここ数年はMicrosoftに上を行かれていて、それをそのまま載せるわけにはいかないんでしょう。
Microsoft社
Tableau社
両社がしのぎを削っている様子がわかるTableauレポートを見つけました。
一時期、Tableauの方が先行していたこともありますが、最近はMicrosoftに上回られていることがわかりますね。
ということで、Gartner社の評価を信じると、MicrosoftのPower BIに軍配が上がります。
さて、実際の使い勝手については、②へ続く。