こびーのデータ格闘伝

データをどう見せるか?を日々考えて英国で働いています

BIツール TableauかPower BIか③ ~Excelとの親和性~

BIツール TableauかPower BIか② ~操作性~ - こびーのデータ格闘伝から続きます。

 

さて、③の観点は、Excelとの親和性です。

BIツールを導入するとき、「目指せ!脱Excel」なんだかんだみたいなことが叫ばれることがあります。はじめに断りますが、これは大いなる勘違いです。Excelは素晴らしいソフトウェアで、決して捨てるべきではありません。そして、BIツールは、Excelの完全なる代わりにはなり得ません。

ExcelはBIツールのような集計・グラフ作成だけでなく、データ加工、入力、書類フォーマット(数々の反対意見はありますが、、)、いろんな機能の集まった、何でも屋さんのスーパーマルチタスクソフトウェアです。恐らく人類は永遠にこの呪縛から逃れられないでしょう。

そうです、脱Excelでなく、Excelとの共存を目指すべきです!

 

そこで、Excelとの親和性が大事になってきます。ご察しの通り、ここは天下のMicrosoft社のPower BIの圧勝です。

 

TableauもExcelからのデータ取り込みはできます。ただ、基本的には取り込むExcelは成形されたデータである必要があります。(Tableau prepという補助ソフトもあるようですが、ある障壁もあり、使ったことないのです。使ってみたいんですが。。)

Excelからデータを使いたくても、その前の成形がめんどうで、あきらめてしまっていることも多々あります。

 

Power BIはその点、Excelからのデータ取り込み、そして、加工に強みがあります。なぜなら、ここにPower Query(パワークエリ)やPower Pivot(パワーピボット)という、Excelにそのままついている機能と同じものが入っているからです!

ExcelでPower QueryとPower Pivotというものを使ったことがない人はこの話にピンとこないかもしれません。

このデータの取得から行くやつですね。(英語版ですみません。。)

この辺りの詳しい話はおいおい。。

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さっきの話を図にすると、こんな感じです。Power QueryやPower Pivotというものを聞いたことがあるかもしれませんが、実はExcelの中にも含まれているし、Power BIにも同じものが含まれているんです!

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つまり、親和性が高いどころか、中身はほぼExcelに搭載されている機能で、ダッシュボード構築機能だけ追加されたものがPower BIなんです!

 

さて、①~③をまとめますと、

①外部評価 Power BI
②操作性 Tableau
③Excelとの親和性 Power BI

ということで、2勝1敗でPower BIの勝ち!

と言いたいところですが、外部評価は恐らくExcel等の周辺ソフトも含めた総合性で評価されている向きもあるので、実は①と③の面は一緒だったりする。

Tableauの操作性、そしてその思想も大好きなので、引き分けとさせてください。

 

でも、個人的には、真の勝者は、デデデデデデ、

デン!

Power Query、Power Pivotも含めたExcelです!